こんにちは! もりりもです。
私自身今月で41歳になり、いいかげんコンビニ弁当やスーパーの冷凍食品を卒業して、自炊を始めないといけないと思いつつ、相変わらず湯せんやレンチンに頼っている毎日です。
栄養バランスはサプリや健康補助食品で何とかなる?として、どうしても問題になってくるのが“塩分の過剰摂取”。
ただ、心配しているのは塩は塩でも、体にあまりやさしくない作りかたをしたものだったり・・・。
今回は、そんな塩についてのお話です。
塩の必要性と推奨摂取量
動物は塩分をとらないと生きていけない
これは誰でも一度は、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私たち人間を含め、動物は塩分をとらないと生きてはいけません。塩分の成分であるミネラルは、電解質のバランスを維持する役割を担っています。
「電解質のバランスってなんぞや?」と思う人もいるばずです。簡単に説明すると、筋肉や神経など、人が生きていく上で欠かせない機能のバランスをとっていると思っていただければ大丈夫です。
推奨されている一日あたりの塩分摂取量
WHO(世界保健機関)は1日5グラム未満
厚生労働省は1日男性で7.5グラム未満、女性は6.5グラム未満
(18歳以上の成人の場合)
みなさんはこれを見てどう思いますか?
ちなみにカップラーメンに含まれる食塩の量は、スープまで全部飲み干した場合、大体5グラム前後です。(中には10グラムくらいの物もあります)
普通に気にせず食べていたら、無理……ですよね。
塩分摂取量の目安は”あくまで目安”
“あくまで目安”という理由を説明します。
例えば日常的に仕事や運動で汗をたくさんかく人なら、出した分を補う必要があるのでこれでは足りず、ナトリウム不足で体調を崩してしまう可能性が高まります。
一方で、ほとんど動かずエアコンの効いた部屋でゴロゴロ過ごしている人ならこれで十分な気がします💦
他にも果物や野菜などに含まれるカリウムを多くとっている場合、カリウムの働きでナトリウムが排出されやすくなるため、ナトリウムとカリウムをバランス良くとっていればそこまで気にする必要はないという意見もあります。
塩分のとりすぎといわれている日本人が、なんで平均寿命も健康寿命も世界トップクラスなのかも疑問ですしね。
塩分のとりすぎは高血圧という考えはどこから?
有名なのは50年以上も前に行われたある実験
話は1972年までさかのぼります。
アメリカで高血圧について研究しているメーネリー博士という人物が、マウスを使ってある実験を行いました。その実験の内容と結果が
1. 10匹のマウスに毎日20~30グラムの食塩を与える
2. 飲み水にも1%の濃度の食塩水を与える
これを半年間続けたらなんと、10匹中4匹が高血圧になった!これは塩をとりすぎると高血圧になるという証明だ!!
………。いろいろツッコミどころがありますね。
まずマウスと人では大きさが全然違います。
人間に当てはめると、大体1日に500グラムを摂取することになります。
ちなみに体重が60kgの人の場合の致死量が200グラム前後といわれていて、(日当たりではなく一度に食べた場合です)毎日致死量に近い量の食塩を半年間食べさせたらそりゃ何かしらの影響が出てくるのは当たり前ですよね。
それに10匹中4匹ということは、逆に6匹には血圧の上昇がみられなかったわけで・・・。
しかしこの実験結果が、「減塩をしよう!」という流れになったことは事実です。
何でメディアは減塩を進めるの?
ここまで塩を悪者のように扱う風潮になっている理由は正直よく分かりません。
取り過ぎは塩に限らず、体に悪いというのは分かりますが、なにか他にどこかから圧力でもかかっているのか?とさえ疑ってしまうほどの嫌われようですからね。
ただ、今回の記事を書いていく内に、「あながち間違ってはいないな」と思った部分がありました。
塩にも種類がある
天然塩と精製塩
天然塩と精製塩(せいせいえん)というのが大きく分けた食塩の種類です。どちらも原材料は変わらず、作り方に違いがあります。
天然塩とは、原料に含んでいる成分をなるべく残して作られます。
自然の岩塩を、そのまま細かく砕いたものや、海水を塩田で蒸発・乾燥させたり釜で煮詰めたりと、昔ながらの製法で作られたものをイメージしていただけたら分かりやすいと思います。
特徴として、ナトリウムの他にカリウム・マグネシウム・カルシウムなど、ミネラル分を豊富に含み、舐めたらしょっぱさの他にほのかな甘みを感じられます。
今回おすすめするのは、この”天然塩”になります。
精製塩とは、化学的に塩化ナトリウム含有量を高めたもので、私たちが一般的に食卓でよく見る塩といった感じでしょうか。
精製塩は作られる過程で、ナトリウムの他のミネラル分が失われてしまいます。成分の99.5%以上が塩化ナトリウムのため、舐めたら非常にしょっぱいです。
冒頭で述べた体にあまり良くない塩というのは、この精製塩です。
精製塩のとりすぎを抑えようというのであれば、メディアの情報も間違ってはいないかな?と勝手に納得してみたり。
精製塩のメリット
一方的な批判になってはいけないので、フォローとして精製塩のメリットを挙げておきます。
精製塩のメリットといえば、天候などを気にせずに、安定して工場で大量生産が可能なところです。
そのため、天然塩よりも値段は安い傾向になります。
もう一つ挙げるとすると、塩化ナトリウム以外のミネラル分をほとんど含んでいない代わりに、不純物を可能な限り取り除いているため、そういう点では安全な塩といえます。
天然塩の見分け方
商品には 天然塩や精製塩とは書かれていない?
食塩の売り場にいっても天然塩や精製塩の表示は見当たりません。
これには理由があり、「公正競争規約」というものが関わっています。
食品に限らず、お酒や化粧品、はたまた仏壇等々にいたるまで、幅広いものが対象になっています。
さて、いったいこれは何なんだ?という話になると思いますが、
「ルールを決めて、そのルールの中でフェアに戦おう!」みたいな感じです。
もしもルールがなく、なんでも言って(書いて)いいことになったら、
A社・・・私たちの商品は日本一だ
B社・・・我々の商品はアジアでNo.1だ
C社・・・いや、私たちのは世界一だよ
かなり極端な例になりますが、こんな感じでどんどん表現がエスカレートしていきます。
天然塩や精製塩も、”天然の方が優れている”と感じて、精製塩が売れなくなってしまう恐れがあるため、同じ”食塩”として表記することで、公平さを保っています。
違いをみるならラベルを見る
そうなると、どうやって見分けるかということになりますが、なにも難しく考えず、ラベルに記載されている「栄養成分表示」を見てください。
カリウム・カルシウム・マグネシウム……などのミネラル分を含んでいる表記があるものが天然塩で、ないものが精製塩と思ってくれて大丈夫です。
※ネット通販で注文するときは、ちゃんと成分表が記載してあるものを選んでくださいね。
おすすめの天然塩
一番のおすすめは岩塩
天然塩の中でも一番おすすめしたいのが、岩塩になります。
元々海だったところが地殻変動して取り残されてそれが結晶化して……まあ、大昔の塩のかたまりと思ってくれればいいです。
もちろん、今の海水から作った天然塩も、ミネラル分が豊富に含まれているのですが、最近よく耳にする言葉として
「マイクロプラスチック」というものがあります。
※あくまでイメージです
直径5mm以下のプラスチック断片のことを指しますが、5mm以下ということは目に見えないくらい小さなものもあるわけで・・・。
プラスチックそのものはよほど大きくない限り体外へ排出されますが、使われている添加剤といわれる物の中に、有害物質が含まれているという説があり、これが体内に蓄積して健康被害をおよぼす恐れがあると最近話題になっています。(賛否両論あり)
今後さらに海中のマイクロプラスチックの量が増えることが確実視されていて、今の技術では完全に取り除くことは不可能です。
そのため、はるか昔のプラスチックなんて存在しなかった時代の岩塩をおすすめするという流れです。
あとがき
この記事を書き始めた時は、「減塩の必要性」というテーマで執筆を始めました。
しかし、調べていく内に「これで本当に大丈夫?」と感じ、記事を1から書き直しました。
健康ジャンルって難しいですね。
今回のこの記事は、調べて私なりに納得ができた点をまとめたものなので、共感していただけたなら一緒に無理のない範囲で天然塩生活を始めていきましょう!
それでは今回はこの辺で👋