※この記事は、2023年8月12日に書いたものです。
長期にわたって沖縄・九州・四国を中心に被害をもたらした台風6号に被災されたみなさま、謹んでお見舞いを申し上げます。
お盆休み後半にかけて台風7号の接近・本州上陸の恐れがあり、「事前の準備」が必要になってきます。
今回は台風についてのお話と、「今からでもやるべきこと」を解説していきます。
台風の定義
台風とは
台風は英語でtyphoon(タイフーン)というのはみなさんご存じなのではないでしょうか?
しかし台風とタイフーンでは少し意味合いが違います。
場所は共通(細かくここからここまでという定義はありますが省略させていただきます)
台風の最大風速の定義は日本独自のものになります。
熱帯低気圧と温帯低気圧
台風情報を見ていると、熱帯低気圧や温帯低気圧という言葉がでてきます。何が違うのでしょうか?
熱帯低気圧が発達したものが台風ですが、勢力が弱まって冷たい空気を取り込まなかったのが熱帯低気圧に変化し、取り込んだものが温帯低気圧に変わります。
例え弱体化しても、完全に消滅するまでは油断しないよう気を付けましょう。
※温帯低気圧の場合、再び台風並みに発達してしまう場合があります。
台風の特徴
なぜ夏の台風は速度がゆっくりなのか?
台風は自分で進むことができません。台風を動かす一番代表的なものは偏西風ですが、夏場は北海道よりも上に位置している場合が多いです。
チベット高気圧や太平洋高気圧も台風にとって壁になり、動きを鈍らせます。
この2つは日によって位置が変わるので、台風の進路もそれに影響を受け、夏の台風の進路予測が難しい要因の一つとなっています。
秋の台風
秋になると、チベット高気圧・太平洋高気圧が日本列島から離れていきます。その代わり、偏西風の位置が南に下がってきます。
偏西風と太平洋高気圧の位置関係をみると、秋にやって来る台風の進路にとてもよく似ていますね。
偏西風にのって、台風の速度はどんどん速くなります。電車や車と違って駅や信号などがない分どんどん加速していきます。
昔は台風の表現に”弱い”や小さいなどの表現が使われていた
今の20代の方にはなじみがないと思いますが、今から20年以上前までは台風の規模・強さの表現がもっと細分化されていました。
変わったもっとも大きな原因は、1999年8月14日に発生した「玄倉川水難事故」です。
当時用いられていた弱い熱帯低気圧という表現がそこまで大したことないと受け取れるのではないかと問題視され、誤解を招く表現の見直しをした結果、翌年の2000年6月1日から報道のしかたが変わったものです。
※この事故には違った問題があるので、興味のある方は調べてみてください。
今からできること
・指定緊急避難場所・指定避難所・ハザードマップの把握
みなさんが住んでいる市区町村のホームページにアクセスして、確認してみてください。でてきた一覧の中で、なるべく家から近くの高い建物を避難場所に選んでください。(指定されている場合あり)
・家族などの同居人がいる場合、緊急時の対応を取り決めておく
外出中などで被災した場合など、もしもの時に備えてどこに伝言を残すかどこに避難をするのか話し合って決めておきましょう。
・備えておいたほうがいい物
・最低3日分の食料、飲料
・簡易トイレ、生理用品
・乾電池式の懐中電灯、携帯ラジオ
・新聞紙、サランラップなど汎用性の高いもの
あとがき
今回Excelで資料を作ってみましたが、いかがでしたでしょうか?
私の住んでいるところも東海地方の内海沿いにあるので、今回の台風7号は決して他人事ではありません。
事前の準備をしっかり行って被害を最小限に抑えるようにしましょう。
意見・要望などをコメントに残してくれると今後の励みになります。
それでは今回はこの辺で。